ビブリオ・ミステリー

Posted By taga on 2011年12月23日

biblioとは、書籍のこと。

腸炎ビブリオの話ではなく、

ビブリオ・ミステリーと名付けられた本が、

三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帳」。

 

鎌倉の片隅の古書店主、篠川栞子さんが

静かに解決するミステリー。

 

読書好きには、特にお薦めである。

 

だって、短編のタイトルが、

 

坂口三千代「クラクラ日記」

 

アントニイ・バージェス「時計じかけのオレンジ」

 

福田定一「名言随筆 サラリーマン」

 

足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」

 

これ全部、実在の書名。

これらは、2巻に出てくる。

なんで2巻を取り出すのかというと、

1巻は、夏目漱石や太宰治などで、比較的ポピュラーだから。

 

ミステリーの面白さを損なうからあえて書かないが、

福田定一や足塚不二雄については、

ほとんどの人が知っていると言っていい。

 

また、本についての考え方もいろいろと広がっていく。

 

本から、人の思いというものを読み取ることのできる

栞子さん。

事件の解決も、穏やかである。

 

本好きは、きっとはまる。

 

 

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