伊丹で話したこと

Posted By taga on 2012年8月30日

伊丹の小学校へ

研修として話に行った。

 

「2学期のリスタート」の話。

 

さて、次は、「2学期のリスタートをどうきるか」の話です。

まず、一学期を振り返ってみましょう。具体的にどうだったか。

どんな状態だったか。冷静に振り返りましょう。

特に、ポイントとなる児童を確認します。

成績で心配な子ども。クラスを乱している子ども。クラスで力を持っている子ども。

疎外されている子ども。家庭的に心配な子ども。

北海道の堀先生などの提唱している「学級カースト制度」などにあてはめてもいいでしょう。

そして、2学期にどうしていくか。

1学期のめあてをそのまま続けていって、果たしていいのだろうか。

ぶれてすぐに変えるのは良くないですが、見直す勇気もいりますね。

具体的に話します。

 

具体的な手だてでなければいけないと思います。

「子どものためにがんばる」とか、

「子どもを大切にする」とか「優しく接する」なんて言うのは、

具体的ではありませんね。

僕が2学期のリスタートのために用意した具体的なてだてを、そこにあげています。


構成的グループエンカウンターを計画的に取り入れる。

20日の日に、グループエンカウンターで教育技術などに連載しておられる八巻寛治さんに、

神戸に来て頂いて、僕の親塾で話してもらいました。

その友だちの本にエンカウンターの実例がたくさん書いてありますから、

よろしければ、どうぞ買ってください。

僕が仙台で無料のセミナーをするのに、

八巻さんが、全部、段取りをつけてくださっているのです。

これくらい、宣伝しとかないとね。

詳しいエンカウンターについては、後の表を見てください。


マイ・スター

先生と子どもたちが「マイスター」(僕の造語)だと認める行為をした子どもの名前を、☆カードに書き、教室に掲示します。

これは、

・  セルフエスティーム(自己肯定感)を持つために、自分で自分を認める。

・  先生やクラスの仲間が認める。

・  努力や人のために役立つなどを認めることで、充実感や喜びを持たせる。

・  ひとりひとりを目に見える形で認める。

という意味です。


心を受け止めたり、友だちをあるがままに認めたりする教材の精選。

読み聞かせするときに、意図的に心を動かす絵本や読み物を選ぶ。

子どもを勇気づける教材を選ぶ。

人のために自分が努力したり献身的な精神の美しさを語る話を選ぶ。

 

文集の活用

・ひとりひとりの思いをクラスに伝えていく。

これは、いつも僕がやっていることで、文集の教育は、子どもを認める教育ができます。


ふわふわちゃんとちくちくくんは、一度、説明したと思うのですが、

・人にやさしい言葉は「ふわふわちゃん」、人に厳しく辛い言葉は「ちくちくくん」。

それらを、自分の体験から思い出して、みんなで考え会います。

・「ふわふわちゃん」を教室で増やしていくことで、

人にやさしい言葉を知り、積極的に使おうとするものです。


ミラーリング・コミュニケーション

これは、昨年、説明したと思いますが、しょっちゅう入れることにしました。

一対一で友だちの話を聞くという活動をくり返すことは、

非常に「共感的に受け止めあえるクラス」への手だてになったと思います。


グループ分け、席替えの工夫。

ここまで細かく考えないと、クラスの立て直しはできません。

・  ともかくまんべんなく子どもたちが混ざっていくようにしました。

・  2週間に一度グループをかえて席替えしました。

全くのくじびきでシャッフルしました。


 

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Comments

One Response to “伊丹で話したこと”

  1. やまかん より:

     ご紹介いただき恐縮です。また最近大きな揺れが続き,不安に思う方が増えてきています。さらにテレビで特集を組んで放映しているので,さらに不安を増してきています。予防的な意味で現実を直視することは大切ですが…。明日から夏休み明けの授業がスタートするところが多いようで、問い合わせが急増しています。
    夏休み明けにお勧めのエクササイズです↓
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