矜持 ③

Posted By taga on 2012年9月27日

子どもたちといっしょに暮らしていたら、

矜持を持った子どもに出会って、

おどろくことがある。

 

ある時、教頭に叱られた子どもがいた。

他の子どもたちから、

その子はたまたまそこにいただけで、

なんの責任もないのだと、聞いた。

 

本当に叱られるべき連中が、

僕に謝りに来た。

僕は、彼等を叱ったが、教頭には言わなかった。

 

「なんで本当のことを言わなかったの。」

「本当は、どうなの。」

と、僕に聞かれても、口を真一文字に結んで黙っていたその子の思いを

大切にしたかったから。

 

そんな彼を僕も誇りに思ったから。

 

 

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