親塾27の③続いて説明的文章

Posted By taga on 2013年7月21日

論説文というのは、自分の意見をはっきりと書くものです。

大学の卒論や高校・大学入試の小論文なども、これにあたります。

これは書けた方がいいでしょう。

というか、書けないと困ります。

洛南小学校の入試では、お母さんに作文を書かせるそうですよ。

どこで必要になるか、分かりませんね。

説明文。

いわゆる説明書などもそれにあたります。

これも、どこかで必要になることは、充分に考えられる文章です。

報告書も説明文。始末書も説明文。

説明文が書けるようには、なっておいた方がいいですよね。


記録文

観察記録などがこれにあたります。

これは、仕事によっては、とても必要になる可能性もありますね。


みなさんが「作文が得意」とか「作文が苦手」というときは、

今までの文章の中のどの文章をイメージされていましたか?

そういうことは、あんまり考えてなかった、

というのが、本当のところじゃないですか?


では、もう少し突っ込んで考えてみましょう。

子どもがどういう作文を書いたら、皆さんは満足されますか?

もちろん、学年によって違うでしょう。

ご自分のお子さんがどんな文章を書いたら満足するのか、ちょっと頭の中で考えてみてください。

あまり具体的に浮かばないと思います。

多くの方は、漠然と作文は苦手だと思い込んでいらっしゃいます。

実際、原稿用紙を渡しただけで、すらすらと書き始める子どももいます。

あっという間に400字の原稿用紙をいっぱいにしてしまう子どもは、作文が得意だと言っても良いでしょう。

鉛筆を持って原稿用紙をにらみつけたまま、フリーズしてしまう子どもは、作文が苦手と言っても良いかもしれません。

でも、そんな子どもでも、タイミングよくきっかけを提示してやれば、書けるんですよ。


以前、どうしても作文が書けないという一人の子どもを、職員室へ連れて行きました。

そして、鉛筆と作文帳を手に持たせて、

「誰について書く?」

と聞くと、一人の先生の名前をあげたので、その先生の姿が見えるところへ移動させて、

「今から、その先生がすることを全部書きなさい。どんなにちょっとしたことでも、全部書きなさい。」

と、言いました。

彼は書いていきました。

「A先生は、何かパソコンで打っています。手が早く動きます。首を横に曲げました。左にあった本を開いて何か見ています。何か見つけたように、付箋を貼って、また、パソコンを打ち始めました。右手でコーヒーカップをとって、中に入っているものを、ぐいっと飲みました。・・・」

こんな感じで、300字程度書けたので、

「ほら、これでいいんだよ。5分で書けたでしょう。おうちで作文を書くときに、家族のだれでもいいから、

10分間、今みたいに、作文帳と鉛筆を持って、見たこと聞いたことを全て書いてごらん。」

と言いました。

彼はそれから数回、お母さんのことを詳しく書いてきました。

これね、実は毎日お母さんを書いてもいいんですよ。

同じ料理を作っている時間帯だったとしても、昨日と同じ食材で同じ調理をしているお母さんなんていませんからね。

表情だってちがっています。

毎日書くと、一回目よりも細かく見ようとしてくるのですね。


それから、よく言われるのが「だらだらと作文を書きます。メリハリがありません。」ということです。

確かにダラダラ作文が良い作文だとは思いませんよ。

でも、大切なのは、そこに事実がきちんと書き連なっているかどうかなんですね。

どうしても作文に何か感性のあふれるもの、感情のこもったもの、を求めてしまいがちです。

じいんと来るような文章を書かれたら、確かに感動して「いいなあ」と思いますよね。

でも、大切なのは、事実をきちんと見聞きして、それらをきちんと書くことができるのかどうか、ということなのです。

それが、先ほど大事だと申し上げた、説明文を書く力につながると思うのです。

説明文を書ける力を一つの「書く力」の目安に持ちましょう。

そして、文章をまとめる力もです。

 

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