問題行動にどうしていくか②

Posted By taga on 2013年7月26日

問題行動にばかり時間と労力をかけるな

問題行動にばかり時間と労力をかけると、教室のムードは悪くなってしまう。

でも、授業妨害になるのならば、これは無視できない。

授業が成り立たなくなるから。

その対応はとても難しい。

それぞれの先生の個性や力量が出てしまう。

だから、チームで考えるべきことだ。

学年というチームで考えないと、個人で対応していたら、うまくいきっこない。


それでも、子どもたちの教師への教室への侮辱のような行動には、目を止めない方がいいと思う。

あえて見ないようにすることも、指導の一つだと考えてほしい。

カウンセリングの実践家として、世界的に有名となったミルトン・エリクソンは、こう述べている。

「侮辱に気を留めるな」

 

ちょっと話は変わるかもしれないが、

問題行動への対応として

僕の具体例から、一つ方法を示す。

クラスの子どもに対する侮辱の話。

四年生で、いつも、一人の女の子に反発する男の子がいた。

授業中にその子が何か発言するたびに、座ったままいちゃもんをつけてくる。

「そんなことぐらい、わかってるわ。」

とか、

「また、〇○か。」

とか言う。その女の子も気分悪いし、クラスのムードも悪くなった。

そこで、僕は、その子がいつものように女の子の発言に嫌な言葉をなげかけたとき、

にこにこ笑いながら、言った。

「A君、きみ、〇○さんが何か言うと、必ずちょっかいだすよね。なるほど、なるほど。その気持ち、分かるなあ。好きな子には、なんか言いたくなるんだよねえ。」

「ちがう、ちがう。嫌いやから、そういうんや。」

「またまた。そう隠さなくても、分かるよ、好きな子のことは気になって仕方ないんやなあ。

みんな、そっとしておいてあげようね。彼は、言いたくなるんだから。みんな、分かってあげようね。」

子ども達はにたにた笑ってうなずいていました。

彼は必死に弁解した。

でも、僕は全くとりあわないで、

「分ってる、分かってる。好きな人ができたら、そうなっちゃうんだよなあ。」

なんてやっていた。

それからは、一切、言わなくなった。

その問題行動を続けるのが苦痛になると、子どもは、止めざるを得なくなる。

 

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