きょうの一冊 【16】

Posted By taga on 2014年1月16日

「王様と九人のきょうだい」

赤羽 末吉

不思議な生まれ方をした九人の兄弟たちは、

面白い名前と特徴を持っています。

切ってくれ・長すね・ぶってくれ・はらいっぱい・水くぐり・・・・。

無理難題を押しつけてくる王様に対して、

順番に出て行っては、

王様をぎゃふんと言わせる大活躍をするのです。

面白い絵本は、何回読んでも子どもたちが読んでくれとせがみます。

「次は『切ってくれ』だよ。」

「今度は『ぶってくれ』が出てくるんだ。」

と、何度も聞いて知っているのに、次が分かっているのに、それが楽しくて仕方ないのです。

思えば、読書好きな人間は、愛読書を持っていて、

何回も繰り返して楽しみます。

読むたびに懐かしい世界に安心したり、

また新しい発見をしたりします。

それと同じなのでしょうか。

僕が受け持った子どもたちは、

何度も何度もこの話を楽しみましたね。

あり得ない物語ですが、、だからこそ、子どもたちは想像力が大きくふくらむのです。

 

About The Author

taga

Comments

Comments are closed.