きょうの一冊 【29】 ―グリムの本物をどうぞー

Posted By taga on 2014年3月28日

「オオカミと7匹の子やぎ」

「しらゆきひめ」「赤ずきん」

「7羽のカラス」

「ラプンツェル」

グリムは残酷だと言われます。

「7羽のカラス」では、自分のためにカラスになった兄さんたちのために、

女の子は指をちぎって、戸のカギにしてしまいます。

さらっとやってのけるところに意味があります。

「赤ずきん」「オオカミと7匹の子やぎ」のオオカミは、残酷に殺されます。

 

残酷なことをさらっとやってしまえるところに、昔話であるグリムの作品の値打ちがあります。

子どもたちの深層心理に影響を与えるのだそうです。

 

 

「シンデレラの継母も謝ったら許してもらえた。」

などという改悪の作品は、「ひどく悪いことをした人でも、謝るだけで許してもらえるのだ。」という思いを心の奥底に作ります。

やはり、悪いことをしたら滅ぶのだと、

子ども心に感じられることが大切なのではないでしょうか。

 

About The Author

taga

Comments

Comments are closed.