きょうの一冊 【32】

Posted By taga on 2014年4月6日

「きつねのおきゃくさま」

あまん きみこ

きつねは、ひよこを太らせてから食べようと、うちに誘います。

おいしいものをたっぷり食べさせて・・・。

ところが、ひよこの純粋な気持ちがきつねの心をうごかしていくのです。

「やさしくて親切な・・・」と言われて、きつねは動揺します。

今まで、一度だって、自分のことをよく言われたことはなかったからです。

あひる・うさぎと、増えていった仲間達は、きつねのことを「かみさまみたい」とまで言います。

きつねは、うっとりするのです。]

そして、きつねは、この動物たちを守るために、命をかけて戦うのです。

「はずかしそうにわらって死んだ。」

きつねの姿は、涙を誘います。

どんな人間でも、ほめられて、認められると、変われるのだ、

というメッセージをはっきりと持った作品です。

大人は大人なりに、1年生の子どもは子どもなりに、感動できる一冊です。


 

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