きょうの一冊 【52】

Posted By taga on 2014年6月22日

 

「ボロ」

文 いそ みゆき

絵  長  新太

亡くなられた長新太さんの絵本を本屋さんであさっていたら、

ふと、絵のムードの違うこの絵本を見つけました。

 

「わたしは げたばこの すみで はいいろの かたまりを みつけました。

大きな いぬです。

ながい けなみは ぼろぼろのモップのようです。

わたしは、いぬの となりに こしをおろしました。

なつかしいにおいがしました・・・。」

 

のらいぬのボロちゃんとの出会い。

いじめにあっていた「わたし」は、このいぬとの生活で、たくさんのものを得ていきます。

ボロをかいた絵が、全国コンクールで選ばれます。

うれしくて、ボロに報告にとんでいったとき、

わたしには、思いがけないボロとの別れが待っていました。

楽しいナンセンスの中に温かさを表現してきた長新太さんの心が

この絵にこもっているような気がします。

 

 

 

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