小さいなあ、僕って

Posted By taga on 2014年6月23日

僕は謙遜していると誤解されているところがある。

実は、とても不遜な人間であり、

とてもちっちゃい人間である。

 

通勤電車に乗っていると、

当然見知らぬ人たちとの接触が増えるから、

自分の小者さを痛感する。

 

毎朝、僕はわざと普通電車に乗り

50分間、ずっと原稿をノートに書いている。

とても集中できる貴重な時間。

ところが、途中で乗り込んできた若い女性。

座席の端っこに座っている僕の横、ドアのそばに立った。

 

左手にかけている横長のバッグ。

それが、僕の顔の前に来る。

ときどきかすかに当たる。

いらいらっとする。

続いて、右手にぶら下げている日傘が

ぶらんぶらんして、僕の肩や脇に当たる。

満員電車なら、なんとも思わない。

だが、立っているのは彼女だけで、おまけにところどころ座席も空いているのだ。

わざと邪魔しにきているような状態。

 

よっぽど言ってやろうかと思ったが、

小心者なので、それはできない。

不快で効率の悪い時間となった。

 

ふと、堀さんならこんな時どう言うかなあと思った。

続いて、晋さんなら、どう言うかなあって・・・。

中村健一なら、その傘をつついて遊ぶかも知れない、楽しそうに。

土作さんなら、

「あの、申し訳ありませんが、そのカバンと傘は

迷惑になりますので、考えていただけませんか。」

と、ていねいに言うかも知れない。

堀川さんなら、

「ちょっと!・・・!」。

赤坂君は、きっと僕と一緒だな。

 

 

そんなことを妄想して、楽しくなった。

 

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