「空気」って、何? -教室の「あの子」⑥-

Posted By taga on 2014年12月28日

「空気を読め」と言ったときの「空気」って、なんだろうか。
明確に答えることができるだろうか。
その曖昧なものを、なんとなく分かっている人たちが
なんとなくは、わからない人たちに、「分かりなさい」と、強制している。
それが、「空気を読め」ということの本質だと、僕は思う。

その「空気」とは、いろんなことが含まれていて、重なり合っている。
・ 「文脈」という魔物
話にも、文章にも、文脈とか「流れ」というものがあって、それにのっとって
人は会話をしたり、相手の言うことを推測したりする。
この「流れ」がわかりにくいと、空気が読めないということになる。
たとえば、「ないものは、ない」と言ったときに、
「オタクには、なんでもそろっているそうですね。」
に対して、「ないものはないですよ。」と言ったら、どういう意味か。
「ある」という意味である。

一方、「オタクに、僕の財布ありませんか」としつこく聞かれて
「ないものは、ない。」と言ったら、「絶対にない」という意味になる。
「言葉だけでは理解できなくて、文脈」を読まないと、理解できないということだ。

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