『きれいごと抜きのインクルーシブ教育』

Posted By taga on 2017年5月2日

『きれいごと抜きのインクルーシブ教育』という本を南恵介くんと二人で書きました。
5月末に刊行予定です。
同じタイトルで、夏にセミナーを開きます。
セミナーというよりも、フォーラムと言った方が良いのかもしれません。
 
 インクルーシブ教育。
全ての子ども達を同じ教室で育てていくことを考えましょうよということは、これからの大きな教育のめあてです。
しかしながら、学校現場の現実の前では、それらはただのきれいごとです。
・ 「あの子」が暴れても経験の浅い先生が一人で対応しなければならない。
・ 授業が「あの子」によって、めちゃくちゃになってしまう。
・ 「あの子」だけが立ち歩くことを許されて、納得できない子ども達。
・ あの子への言葉や体の暴力
・ 被害児童の保護者が学校へ怒鳴り込んでくる
そういうことは、日常茶飯事のようにあるのです。
 その中で、先生たちがもがき苦しんでいます。
職場のフォローのない場合は、かなり精神的に追い込まれてしまうこともあります。
インクルーシブ教育は、そんなに簡単なことではありません。
ただ単に正論を唱えるだけでは、現場の先生たちは苦悩し疲弊していくだけなのです。
学校現場の実態を本音のままに示し、そこから出発してインクルーシブ教育を考えていきます。
実態だけではいけないので、解決法も同時に示していきます。
また、保護者の本音というものをとりあげていきます。
「あの子」の側からだけでなく、逆の立場からの本音も出していきます。
それらを突き合わせてこそ、本当にどうしていけば良いのかという手立てが見えてくるのだと思います。
多賀・南の出版に合わせて、会を持ちます。
教師だけでなく、いろいろな立場の方の参加を期待しています。

http://kokucheese.com/event/index/466730/

日時 2017年8月9日【水】 10時~17時
場所 兵庫私学会館 101号室
参加費 4000円(6月末に発刊予定の新刊本代を含む・・・必要ない方は2500円)
懇親会 4000円 元町、三宮近辺にて
タイムテーブル
① 10時~12時 オープニング 多賀の基調提案に引き続き、南・多賀の対談
     「インクルーシブ教育ってなんだろう」
② 13時10分~14時10分 「教室の『あの子』のいる教室」南
③ 14時20分~15時20分 「気づかずに子どもをつぶしていないか」多賀
④ 15時30分~16時20分 「インクルーシブな授業を考えよう」南
⑤ 「参加者全員で考えていこうーこれからのインクルーシブ教育」
◆南恵介
中学校,小学校講師での勤務を経て,小学校教諭となる。現在,美咲町立柵原西小学校教諭。人権教育,特別支援教育をベースとした学級経営に取り組んでいる。子どもたち一人一人を伸ばすための多様な学びのあり方について研究を進めつつ,試行錯誤しながら教室実践を積んでいる。
著書に『学級を最高のチームにする!365日の集団づくり 5年』『子どもの心をつかむ!指導技術 「ほめる」ポイント「叱る」ルールあるがままを「認める」心得」(明治図書)共著に『高学年必読!小学校で育てる!60のチカラ』(共著)(フォーラムA企画)など多数。
◆ 多賀一郎
私立追手門学院小学校、神戸大学附属住吉小学校から私立小学校に長年勤務。「教育が趣味」。 保護者のための講座、親塾主催。年間100以上の回数、公私立校で助言・講演等をしている。
著書『子どもはこう受け止めるんやで』『多賀一郎の荒れない教室の作り方』(黎明書房)、『大学では教えてくれない保護者対応』『ヒドゥンカリキュラム入門』(明治図書)、『学校と一緒に安心して子どもを育てる本』(小学館)その他多数。 共著編著『女性教師の実践からこれからの教育を考える! 』学事など、多数。

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