推敲が指導要領に入ってきた意味
Posted By taga on 2011年10月21日
「推敲」という言葉が新しい学習指導要領に入ってきている。
「高学年では推敲って、できないんじゃないですか。」
という悩みが東風の会で話し合われた。
清水篤先生が、
「推敲は、友だちの文を直してあげるということではなく、友だちの文を読んで、自分の意見を見直していくことだ。」
と、おっしゃった。
まさしく、その通り。
山本隆三先生が
「自分で自分の視点は、なかなか直せない。他の子の考えから見直すのだ。」
とも、おっしゃった。
「推敲」は、唐の詩人、賈島が自分の詩を「推す」にするか「敲く」にするか思い悩んだという故事から来ている言葉だ。
文章の間違いを訂正することではない。
小学生(中学生でも、きっと)に推敲させようとすると、校正しようとする。
それは、文章の間違いを訂正していくこと。そこには、子どもの育ちは、ない。
「校正」ではなく、「推敲」させなくてはならない。
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