親力 41 低学年との対話

Posted By taga on 2022年3月22日

■ 低学年との対話
低学年の子どもは、いろいろなものに対する経験値が圧倒的に不足しています。いわゆるメタ認知というものが少ないのです。
さらに、抽象的な話をしても理解できません。具体的な話しかできないと言っても良いでしょう。
具体と抽象とは、どう違うのでしょうか。よく出てくる言葉ですよね。
「具体的な話をしましょう。」
「あなたの話は抽象的過ぎて、よく分からない。」
等ということを耳にしませんか?
 具体とは、はっきり目に見えたり、触ったりできるものだと考えると分かりやすいと思います。机、ノート、本、コップ、カーネーション、キツツキ、ライオンといった物は、具体物です。
 一方、抽象的というのは、具体から共通点を取り出したものを言います。文房具、花、小鳥、動物というと、抽象的になります。また、頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさまも、抽象的です。
 低学年の子どもたちの多くは、具体的なものがないと、理解できません。頭の中だけで考える抽象的な思考ができないのです。
 よく幼い子どもにはかみ砕いてていねいに説明してやらないと理解できないと言われますが、まさしく具体的な説明が必要なのです。
 従って、低学年の子どもとの対話には、親が子どもの思考を具体的に考えないと理解できないし、話すときに抽象的な言葉ばかりを使ってしまうと、成立しません。

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