バカをする教師

Posted By admin on 2011年7月3日

 着衣水泳のときに、若い先生におぼれる役を頼んだら、おかしな服を着て、変なアイマスクをかけて、あやしいかっこうで登場した。

 子どもたちは、それだけで笑ってしまう。

「S口先生の一つ年上の弟さんで、S口やすお君です。」
と、ボクがマイクで紹介したが、二年生にはギャグが通じなくて、すべってしまった。高学年だと「年上の弟なんかおらへんわー。」と来るのになあ。

 子どもたちの前でバカなことをできるというのは、教師にとって一つの要件だと思っている。
 くだらないこととうそぶく教師もいるが、こういう方は、決して子どもたちと語り合えない。

 盟友の中村健一先生は、かぶりものをたくさん持っている。何があっても、カエルのかぶりものをして登場したら、教室の空気は変わる。落ち込んでいられない。

 今でこそあんまりバカはしなくなっているが、昔はいろいろやったものである。運動会で子どもたちと一緒にダンスを踊るのが恥ずかしくて、「こんなもん、しらふでできへんなあ。」と、ほんの少しの時間にもう1人の先生と二人で職員室にもどり、冷蔵庫の中から夏みかん酒を出して、薄めずに二人でがぶ飲みして、運動場へ出陣。

 キャンプファイアーで、女装して「白鳥の湖」を踊ったこともある。六年の女の子たちに
「先生、きれい。」
と言われて、びびったことを覚えている。

 去年、ボクが突然、「猛獣狩りへ行こうよ」ではじけたら、若い先生がびっくりして目を丸くしていたが、バカもしないで、教育もない。まじめなだけの教師は、しんどいだけ。

 こんな諺がある。「沈香も焚かずば、屁もこがず」。
 つまらない人生を指す。

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