多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

『応仁の乱』

Posted By taga on 2017年3月24日

呉座勇一の『応仁の乱』に3日かかった。
これ、登場人物が多すぎて
読むのを途中で止めると
話が分からなくなる。

この時代は、好きな時代。
封建時代のような感覚はない。
自由で、中世の支配から脱却しようとするパワーのある時代。

ステレオタイプな理解は物事の本質にはつながらない
ということを、教えてくれる本でもあった。

ほとんど仕事がストップしていたけど、
僕は早めの春休みだったのでいいかな。

明日からは、毎日のように講座続き。
体力の温存が大切。

学習者主体と授業者主体

Posted By taga on 2017年3月19日

学習者主体論議は、何度も繰り返して出ては消えしている。
授業者主体と、いつも対立した概念として討論される。
ずっと繰り返しているんだ。

アメリカのホームースクーリング運動の主張者として
ジョン・ホルトの『学習の戦略』と『教室の戦略』が日本で出版されたのは
1987年。
そのときには、もうジョン・ホルト自身は鬼籍に入っていた。
その前から、アメリカではフリースクール運動が盛んになっていった。
そこには、アメリカの地方において
「読み書きがやっとできる教師たちが子どもたちを相手に悪銭苦闘していた・・・」
という状況が背景としてある。
学習者主体を突き詰めていけば、
フリースクールやホームスクーリングという考え方に近づく面がある。

僕はジョン・ホルトから学んだことはたくさんあるが、
結局は「愛」なきところに教育はないということが残っている。

学習者主体の裏側には
「どんな教師でもできる」という側面がある。
そういうことではなくて、
授業者がレベルアップすることと学習者視点で授業を行うこととは、
セットで考えられるべきだ。
その二つを対立軸で考えるべきではない。

「教師の悩み、解消セミナー」のお知らせ

Posted By taga on 2017年3月18日

各地の学校に関わらせて頂いて多くの先生方の悩みを聴く中で、
先生方の悩むところには、いくつかのパターンがあることが分かってきました。
また、メンターとして若手の指導をしながら、
今、必要なことはどういうことかも考えてきました。
一度、まとまった形で悩みに応えるセミナーを開催します。
神戸にて。

◆ 日時 5月27日【土】13時30分~16時45分
◆ 場所 東灘区民センター(JR住吉駅 すぐ) 9F美術室
◆ 参加費 2500円 
◆内容・・・時間はフレキシブルで行います。 
 ① 13時30分~14時15分「子どもとのコミュニケーション」
 ② 14時30分~15時15分「教室で気になる子どもへの対し方」
 ③ 15時30分~16時10分「保護者、同僚との付き合い方を考えよう」
 ④ 16時10分~16時40分 リフレクションタイムとQ&A
◆ 懇親会は特に設定しませんが、有志で近場にて。
申し込みは、下記から。

http://kokucheese.com/event/index/459442/

◆ 多賀一郎 
神戸大学附属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。現在、追手門学院小学校講師。
京都橘大学非常勤講師。専門は国語教育。
元日本私立小学校連盟国語部全国委員長。
『総合教育技術』で「教師教育の深層」を連載中。著書『ヒドゥンカリキュラム入門』『国語教師力を鍛える』(明治図書)
『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(黎明書房)『学校といっしょに安心して子どもを育てる本』(小学館)他多数

三か月先ですが・・・

Posted By taga on 2017年3月10日

大野さんとのセミナー
早くに告知したが
かなりの人が集まっている。
ほんと、彼は、関西の困難校に来てもやっていけるだろう。
それは何なのか。
ハウツーではない。
ハウツーでは、子どもたちと本当の関係は作れない。
子どもたち同士の関係も作れない。
大野さんはこの前大阪でも少し話したが、
彼の実践はスタートから結果までを示すことでこそ
理解できる。
じっくりと確かなセミナーになるだろう。

http://kokucheese.com/s/event/index/455012/

子どもは見ている

Posted By taga on 2017年2月26日

4年生に6時間入っただけで
改めて考えることがたくさんあった。

一日目、女子はほとんど挙手しなかった。
誰がいようと関係ないタイプの女の子だけが発表した。
ところが、二日目になると、
たくさんの女子が初めから挙手してくる。
正直、驚いた。
なぜかなあと考えた。
4年生も後少しのこの時期に来たら、
多くの女子は思春期に入ってくる。
だから、用心深く僕の様子を見ていたのだろう。
「ときどき後ろで教室を見ている、先生の先生(子どもたちにはそう説明されている)だけど、
どんな授業をするのだろうか。」
「この先生は自分たちの言葉をどう受け止めるのか。」
「この先生は、どこを見ているのか」
そういうことを見極めようとしていたのだろう、
僕の一挙手一投足を注視して。
そして、何かを判断して手を挙げようという気持ちになったのだろう。
わずか一日で見切るということだ。

ときどききちんと授業に入ることは必要だなあと思った。

評価が課題だ

Posted By taga on 2017年2月23日

協同的な学習をしたら、
それをどう評価するか?
昨日の小学校の校内研でもそこはクリアできなかった。
どこでも、そこは引っかかる。
ルーブリック評価というのは知っていても、
実際にはどうしたらよいのか。
新しい指導要領では「アクティブ・ラーニング」という文言は消えたが
「主体的、協同的な深い学び」は挙げられている。
では、それをどう評価するのか?
そこを岡田君と、しっかりやりたい。

◆ アクティブ・ラーニング時代と言われますが、もう一つ明確に見えてこないのが現場の実態ではないでしょうか。特に、その評価をどうしていけばよいのかというと、暗中模索に近いところもあろうかと思います。今回は、その評価に絞り込んだセミナーです。教育評価の研究を深める岡田広示と多くの学校現場を巡って実態を考えている多賀一郎とで、これからの評価に特化して考えるセミナーを開きます。
◆ 日時 2017年4月1日【土】13時半~17時
◆ 場所 神戸 東灘区民センター 8F会議室1 JR住吉駅下車2分
◆ 内容
① 13時半~14時20分 アクティブ・ラーニング時代の授業評価のあれこれ
   多賀一郎
② 14時半~15時半 アクティブ・ラーニングにおける授業評価
   岡田広示
③ 15時40分~16時50分 対談と質疑応答
◆ 参加費 3000円
◆ 懇親会 18時~20時半 神戸酒心館さかばやし
  4500円程度 今回は、少人数です。日本酒を少々飲みます。8名のみ
◆ 岡田 広示(おかだ こうじ)兵庫教育大学教職大学院修了。兵庫県公立小学校教諭。目標・評価を軸にした実践をすすめる。《単著》『観点別でよく分かる!小学校各教科「評価・評定」のすべて』《編著》『学級を最高のチームにする極意最高のチームを育てる学級目標作成マニュアル&活用アイディア』(明治図書)など
◆ ■多賀一郎 神戸大学附属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。現在、追手門学院小学校講師。京都橘大学非常勤講師。専門は国語教育。元日本私立小学校連盟国語部全国委員長。『総合教育技術』で「教師教育の深層」を連載中。著書『学校では教えてくれない信頼される保護者対応』『国語教師力を鍛える』(明治図書)『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(黎明書房)『学校といっしょに安心して子どもを育てる本』(小学館)他多数

大野先生ととことんやる

Posted By taga on 2017年2月21日

北海道の大野睦仁さんとのセミナー。
徹底的に、学級・子ども・通信について考える会。
大野さんは一時間くらい話を聞いただけでは分からない。
たっぷりと語ってもらおうと思う。
実際のクラスも観てほしい。
どうやったら、荒れたクラスが変わっていくのか、ほんと、びっくりする。
学級教育とは、結局こういうことなのだと納得すると思う。
僕は一つ、変わった講座を予定している。
手書き通信を簡単に書いてみようというものだ。
手作りの通信というものが、案外簡単にできるものだということ。
ぬくもりのある通信の意味も考える良い機会になるだろう。
6月17日という、一学期の後半に入る時期に、いろいろと振り返る機会にもなるだろう。

◎ 困難なクラスを劇的に変えてきた大野睦仁さんを神戸にお迎えして、
その真髄を追求するとともに、子ども理解とここからの学級づくりについて、
じっくりと考えるセミナーを開きます。
今回は、多賀も大野さんの実践と関連した講座に揃えていくことで、
子ども理解と学級通信の効用なども示していきたいと考えています。
一学期の第二段階に入ろうとするこの時期に、
子どもをつなげ、学級をどうつくっていくか、考えませんか。
■ 日時 6月17日【土】9時45分~17時
■ 内容 
① 9時45分~10時35分 学級づくりと子ども理解 多賀一郎 
② 10時45分~12時00分 学級を育てるということ  大野睦仁
 ・・・昼休み・・・
③ 1時00分~2時00分 集団づくりのアクティビティ 大野睦仁
④ 2時10分~3時10分 作ってみよう簡単にできる手書き通信
   多賀一郎
⑤ 3時20分~4時20分 学級通信でこどもをつなげる
   大野睦仁
⑥ 4時25分~4時40分 大野流リフレクション
■ 懇親会 三宮周辺 4000円
■ 講師   大野睦仁(おおのむつひと)
1966年 北海道生まれ
札幌市立三里塚小学校 教諭
学習者主体の教室づくり研修づくりを模索中。
「教師力BRUSH-UPセミナー」事務局/未来教育シンクタンク
2006年札幌市教育実践功績者表彰受賞
2007年文部科学大臣優秀教員表彰受賞
主な単著・共著
『「結びつき」の強いクラスをつくる50のアイデア』(ナツメ社)
『笑顔と対話があふれる校内研修』(学事出版)』『THE学級崩壊建て直し』『THE 学級経営』『THE 校内研修』
『クラスを育てるいいお話』『子どもにしみこむいいお話』(明治図書)
『イラスト版からだに障害のある人へのサポート―子どもとマスターする40のボランティア』(合同出版)

申し込みは、下記から。

http://kokucheese.com/event/index/455012/

子どもは飢えている

Posted By taga on 2017年2月15日

少しやんちゃなクラスに授業しにいった。
特別なことをしたつもりはなかったのだが
すごく落ち着いて集中して学んでいた。
授業者の僕が驚いている。

子どもたちはおそらく
「分かる」
ということに飢えていたのだろう。

月曜は、女子がほとんど発言しなかったが
二日目になって
初めから女子も多くが発表しようとしていた。

こういう子どもたちの真剣な姿を見ていると
教師として、
応えなければならないという使命感が湧き上がってくる。

答えなんてないんだよ

Posted By taga on 2017年2月13日

若い先生たちと話していると、
いつも答えを求めてくる。
僕も、そうだったんだろうなあ。
でも、一つの答えなんて、ないんじゃないかなあ。

問い続けるのは大切なことだ。
でも、子どもという小さな人間のことについて考えると
答えを見つけることよりも、
「願いを持つ」ことの方が重要な気がする。

願いの感じられない教育を見ると、
がっくりしてしまう。
願いが強すぎることも問題だけど
願いのない教師に教わる子どもたちに
幸せは来るのだろうか。

研究授業は、いろいろなものを先生に残す

Posted By taga on 2017年2月12日

「研究授業に失敗はないんだよ。」
と言い続けている。
もちろん、うまくいったかどうかという思いはある。
しかし、研究授業に必要なのは提案性であって
提案されていることに関連して
実際の授業を題材としてみんなで考えていくのである。

金曜日は吹田の小学校で二年目の先生の研究授業。
このところ、僕の提唱している研究会の在り方でやらせていただいた。
それについては、後日、語る。
まずは、授業。
がちがちに緊張して硬い先生に対して、
なんとかしたいという子どもたちの思いがあふれていた。
僕は、教師に関してはそれだけで十分なんだよね、ほんとは。

さて、30人ちょっとの子どもたちで
3人は十分に書ききれなかったが
残りはきちんと書くことができていた。
目標は、「様子を表す言い方を使って、文章を書くことができる」だった。
目標達成だと考えていい。
「全員じゃない」と思われる方もいらっしゃるだろう。
僕は、
「3人くらいがそのときに書けなくても、
どぅってことないよ。」
って言う。
一人も見捨てないとか、全員でないと意味がないという考え方もある。
僕は、教師は神様ではないのだから
全員を目指すけれども、できないこともあると思っている。
達成できなかった子たちのことをちゃんと知っていて、他のことで輝かせたり、
フォローしたりするのは、当たり前だ。

目標にそれだけ達成したのだから、授業としては十分だ。
しかし、彼女は悔しそうにしていた。
子どもたちの思いを十分に引き出せなかった自分を感じていたからだ。
「悔しいって、思っているでしょ。
大事なことだね。でも、技術が足りないんだから、恥じることではない。
勉強していけばいい。
その思いは大切にして、これからやっていくんだよ。」
「絶対に手を挙げて発表しないと思っていた子どもたちが、してくれました。
それはうれしいんですが、もう少しなんとかしてあげられなかったかなあと思って。」
「子どもたちがあなたを見て、なんとかしたいと思っていたんだよ。
明日、『ありがとう』って言ったらいいんだよ。」