励まされた言葉

Posted By taga on 2011年12月5日

天理小学校で全国大会を行ったとき、

僕は「高学年の話す指導」の実践提案をした。

中身は、それなりに好評だったけれども、

最後の方の質問で、

「ここまでしなくても、いいんじゃないか。」

というような意見が出た。

僕の実践は、

「発表のできない子どもに、なんとか手だてをたくさんうって、

少しでもできるようにする。」

というものだったから。

とても、効率の良いものではなかった。

「発表したくない子どもは、それでもいいのじゃないか。」

という意見も出た。

僕は、一人の子どもの言葉を紹介した。

「わたしは、アホです。お母さんは努力が足りないというけど、発表もできないし・・・。」

僕は、

「こういう子どもたちになんとか手だてがうてないか、という思いで、この実践をしています。」

と言った。

いや、正確に言うと、最後までは言えなかった。

言葉につまった。

その子が頭に浮かんできたから。

その後、お弁当ご飯を食べていると、

大先輩の星井田みのり先生が、声をかけてこられた。

「先生、いるのよね、ああいう子どもが。

先生の気持ち、よく分かるわ。」

始めて交わしていただいた言葉だった。

一番分かってほしいことを、

こんな凄い実践家に共感して頂けたことが、

励みになった。

「僕の考えは、間違っていない。そういう一人の子どものために、考えていく。」

そう、思えた。

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