世界一おぞましい男の子、オズワルド

Posted By taga on 2011年12月20日

ジョン・バーニンガムの絵本を子どもたちに読んだ。

 

オズワルドは、世界一おぞましい男の子。

まず、ホワイトボードに「おぞましい」と書く。

「おぞましいとは、うっとおしい、みっともない、近寄りたくない・・・。」

等と書いていく。

その説明をしてから読み始めた。

 

オズワルドは、らんぼうで、いじわるで、きたなくて、おぞましい子どもだ。

前半では、絵本はそういう姿を描いている。

 

ところが、ちょっとしたことがきっかけで、

状況は変わっていく。

たまたま植木鉢を投げたら、日当たりの良いところに着地した。

それを見て誰かが

「花の気持ちのよく分かる子どもだね。」

と言ってくれたことから、花の世話をする子どもになる。

 

隠れていてバシャンと犬に水をかけたら、

「泥をおとしてくれてありがとう。」

と言われ、多くの犬の世話をするようになる。

 

大人はこの本から学ぶことが多い。

子どもの真意は別として、結果的に良いように解釈していけば、

子どもはそのように変わっていくことがあるということを。

 

しかし、子どもたちは、そういう読み方はしない。

 

「たまたまやんか。」

「うわあ。ラッキーやね。」

「また偶然(分かっているのかなあ、この言葉)じゃないか。」

 

そういう読み方で楽しんでいく。

 

子どもの読みと大人の読みが違うのは、当たり前だ。

それでも、読む意味がある。

 

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