親塾⑳から -ウソの話-

Posted By taga on 2013年3月3日

文京学院大の村井先生の話によると、

男性は、一日に1.59回ウソをつき、女性は1.96回ウソをつくそうです。

やっぱり女性の方がうそつきだ、なんてことは言いませんよ。

また、男女とも、三日に一度は、相手の言うことをウソだと感じているそうです。

ウソを見破る最大のポイントは、以前の発言との食い違いなんだそうです。

会話の量がいつもより急に増えたり、へったりするとき、

ウソをつくためについやり方をかえてしまっているんです。

大人はいろんな意味でウソを人生に取り入れて暮らしています。

人間は嘘と上手につきあっていくものです。

「申し訳ありませんが・・・」

というときに、本当に申し訳ないと思って言っているひとは、少ないでしょう。

大人は嘘と上手につきあっています。

そのくせ、子どもがちょっとウソをつくと、ものすごく反応してしまいます。

「ウソつき」という言葉に、子どもの人格を否定するようなものを感じるのですね。

大人の男性にならば、「もう、あなたはうそつきなんだから」と言えることでも、

子どもには寛容ではない、そんなことはありませんか。

今日は、ウソについて、いろんな話をします。

そこから、何か一つでも子育てや自分の人生へのヒントになってくださると幸いです。


ウソ、いろいろ

ウソというものについて、いろいろと考えてみましょう。

○ 「隠蔽」=「本当のことを言わない」というウソ

去年、しきりに出てきた言葉です。いじめ問題でも、体罰の自殺問題でも、柔道の問題でも。

隠蔽とは、事実を知っていて言わないことです。これも「ウソ」の一つです。

組織は基本的に都合の悪いことは隠蔽しようとする傾向がありますね。

子どもも隠蔽するんですよ。

隠蔽は嘘だという意識のない子どもがいるんですね。

嘘をついているんじゃない、黙っているだけ、言わないだけっていう感じで。

嘘をついているという罪悪感がありません。そうすると、見抜けないですね、ウソが。

小さな隠蔽って、親はよく子どもにしているんですよ。

ご主人と言い合いをしていたときに、子どもが来て、

「ケンカしてるの?」

って聞いたら、なんとおっしゃいますか?

「なんでもないのよ。」

と言いますか。それとも、

「子どもは関係ない。あっちへ行ってなさい。」

と、おっしゃいますか。

ほら、隠蔽するでしょう。

大人は、子どもにそういうものをよく見せていて、

子どもたちはしだいにそれを分かってくるのです。

 

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