体罰といじめ 新任研③

Posted By taga on 2013年4月7日

③ 体罰問題が引き起こしていること

・ 体罰の線引き・・・ガイドラインは?

体罰問題によって、おそらくこれからの現場は、もっと大変になるでしょう。

暴行傷害で桜ノ宮高校の教師は送検されました。

懲役になる可能性があります。

彼は懲戒免職です。

いいですか、元々体罰は法律違反でしたが、

懲戒免職と懲役刑になるおそれがあるということです。

つまり、絶対に子どもに手を挙げてはいけないんです。

小学校高学年や中学生は、

「どうせ先生たちは手が出せないだろう」

と思っています。

そういう言葉も口にします。

では、そういう現場で、みなさんは経験もなく、

何をてだてとして荒れる子どもたちとやっていきますか?

たまたま良い学校、良いクラスに当たることを祈るだけですか?

後半の「実践編」講座で、そのてだてについて、話します。


④ いじめの問題

昨年来、いじめの報道が多くなりました。

いじめについて、親塾で話したことを、僕はyoutubeに動画をアップしています。

多賀一郎で検索したら、出てくるし、僕のホームページからも入れます。

略】

今の話には、いくつかポイントがあって、

まず、学校が気づかなかったこと。

でも、難しいんですよ、学校がいじめを見つけるのは。

このときは、最初、証拠がないって、学校から言われたんです。

証拠なしに手を出すのは、確かに難しいんです。

だって、間違いなく、疑われた子の親が文句言ってきますからね。

少なくとも、教師は、いじめられたという子どもの訴えに寄り添うべきでしたね。

次に、両親が気づいたということです。

親が動かなかったら、大津のようなことが起こっていたかもしれませんね。

そして、学校側が、話し合いをさせようとしたことです。

これは大失敗。

いじめの被害者と加害者を同席させるというのは、

暴力団と被害者を話し合わせるようなもので、やってはいけないことなんですね。

今のいじめは、次第に潜在化しています。

表に出ていることは、ほとんど暴力ですが、

携帯等を使って、陰のいじめが進行している場合があります。

ライン、プロフ、裏サイトの書き込み等、教師の目の届かないところでのいじめもたくさんあるものです。

どうすれば、そんなことが分かるのでしょうか。

それは、子どもをよく観察することです。

授業中に女の子数人が、授業中に目配せなんてやっていたら、

かなりの危険信号だと考えましょう。

小学校の高学年から中学にかけては、思春期という難しい時期の子どもたちが相手です。

いじめは、必死で隠してきますよ。

だって、見つかったら大変なことになることぐらい、

高学年以上の子どもたちはようく分かっているのですから。

それで、いじめは必ずあるものだと思ってください。早期発見するしかないんですよ。


今の子どもは死ぬことへのハードルが低いので、

自殺まですっといってしまいます。

人は落ちていくとき、どこかで誰かが気づいてくれるだけで、

そこまでいかなくてすむものです。

どうか、みなさん、子どもを守れる教師になってくださいね。

この絵本は、道徳の教材としても使えます。心にどんとひびくでしょ。

いじめと暴力問題は分けて考えるべきだと思います。

いずれにしても、

自分一人で解決しようとせず、上司に相談しましょう。

 

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