学級づくり 新任の話 ⑥

Posted By taga on 2013年4月10日

では、学級づくりをどう考えていけばよいのでしょうか。

まず、学級を統括するのは、教師だということを忘れないでください。

子どもに偉そうに言えということではありませんよ。

子どもを引っ張っていくことができるような関係ができたら、それを縦糸と言います。

縦糸の張り方は、人それぞれです。

自分の縦糸の張り方を見つけていかなければなりません。

縦糸は、信頼関係です。

教師の言うことが日によってころころ変わったり、

相手によって態度が変わったりすると、

子どもは教師を信頼しません。

子どもって厳しいですからね。

縦糸は張れなくなります。

「ぶれない」ということが必要です。

言ったことは徹底することです。

たとえば、授業に遅刻しないと打ち出したならば、

だれが遅刻しても注意しないといけないし、

自分も絶対に遅刻してはいけません。

教室が荒れ始めるときは、必ず兆候があります。

何人かで笑いながら遅刻してくるなんてことがあれば、完全に黄色信号です。

縦糸を作るためには、子どもを惹きつけるものを何か持たないといけません。

怒鳴ったり恫喝したりすることは、さっきも言ったように、長続きしないですよ。

でも、小声でぼそぼそしゃべってはいけません。

さわやかないい声を出さないと、子どもたちの心に届きません。

小学校も中学校も同じです。

みなさんは、ずっと話を聞いているだけだから、

ここらで一度、声を出す練習をしましょうか。

はい、立ってください。

肩の力をぬいて、手は軽く横に垂らします。

背筋を伸ばして、僕の後に続いてしっかりと声を出してくださいね。

どなるんじゃないんですよ。

口を縦に開けることを意識します。

・・・・・発声練習・・・・・

・ 先ほどから、締め付けだけでは持たないということをずっと言ってますよね。

ユーモアや笑いが、縦糸には必要です。

この先生といたら、楽しいなあと思ってもらうことが、

縦糸になるんですよ。

ただ冗談やギャグのおもしろさだけが楽しさではありません

楽しさは授業での楽しさも大切です。

でも、私は笑わしたり、気の利いたおもしろいことは

苦手だっていう人もいるでしょう。

僕もそうでした。

教師になりたての頃は、冗談が言えなくて、苦労しました。

でも、僕には、強い武器があります。

絵本を読むということです。

絵本なら、そういうことが苦手な人でも、

ユーモアの世界が子どもたちに提供できます。

(「パイルドライバー」を読む)

今の絵本が笑えた人は、大丈夫。

子どもたちに近い感覚です

今の絵本を、先月の末に伊丹市の公立小学校の五年生、105人に読んだところ、

大爆笑でしたよ。

絵本には力があります。

資料④で紹介している石川晋さんの「教室読み聞かせ」という本。

中学でも絵本です。

絵本も、武器になるということを覚えておいてください。

 

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