本能と愛情

Posted By taga on 2013年5月31日

先日来、巣から落ちた雛鳥をずうっと見守ってきた親鳥たち。

月曜の朝、大声でわめきだしたので、

何事かと見に出てみると、

カラスを二羽で威嚇して、

しかも、カラスを追いかけて二羽でつついていた。

 

自分たちの倍以上もあるカラスに向かっていっていた。

「親は強しだなあ。」

と、思っていたら、しばらくして、ぱたりと鳴く声がしなくなった。

 

おそらく、雛は、カラスに連れて行かれたに違いない。

 

もう、親鳥たちは何事もなかったかのように暮らしている。

これが「本能」と言うものだろう。

人間ならこうはいかない。

いつまでも悲しみ、いつまでも探し求めるだろう。

 

「本能」は、どんな鳥でも必ず雛が出来たらそうするという、きまりみたいなもので、

親鳥にそれ以外の選択肢は、ない。

 

人間だけが、子どもを世話するか捨てるかを選択することができる。

それを「愛」と呼ぶ。

 

鳥や動物たちは。親に感謝することはない。

それは、本能で遺伝子にインプットされているものだから。

子育てを選択して、がんばったものではないから。

 

愛とは、選択。

そう教えて下さったのは、教育衛生学科の佐守信夫先生。

 

だからこそ、人は、自分を大事にすることを選択してくれた親に感謝するのだ。

 

 

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Comments

2 Responses to “本能と愛情”

  1. aieretto・sasabe yuriya より:

    毎日楽しみに拝見しています。いつもありがとうございます。

    子供の頃、B型で主語が必ず抜け起承転結のどれかがまた必ず抜ける、お話のへたくそな父に「神様は、えこひいきされるんだよ」と、にこにこしながら笑って言われた事がありました。
    そんな、神様がえこひいきだなんて平等ではないのかと意味がわかりませんでしたが・・・。
    道徳でも本能でもなく、選択なんですね。
    愛は、選択。
    大人になってから、痛みのあるところに愛は働くんだ。
    確かにえこひいきだわと、思った事がありました。

    心の山坂をいっぱい乗り越えなければいけない事はあるけれど、
    子育ては与えられた最高の幸せ
    存在そのもが、愛ですもの。子離れできない~(笑)
    そして、私もB型(笑)。

  2. taga より:

    お久しぶりです。
    いつもの「らしい」言葉に
    ほっとします。