国語教育推薦書④

Posted By taga on 2014年10月12日

「ものの見方・考え方 教育的認識論入門」 西郷竹彦  明治図書

文芸研の主張の根幹をなす、

「教育的認識論」について書かれた本である。

西郷竹彦さんの著書を読みあさった頃がある。

法則化批判があまりにも苛烈で、少しついていけなくなったこともあるが、

西郷さんが日本の優れた教育家であることは、間違いがないと思っている。

この本は、基本的な授業の考え方を理論的に述べている。

目次を追いかけていくと、

「比較」から入って、「類比」、「対比」について具体例をあげて述べており、

こどものものの見方・考え方について語っているが、

読んでいくと、教師の考え方をも形成できるものだと言えるだろう。

続いて、「展開・過程」、「順序」「わけ(原因・理由・根拠)」・・・と、

順序立てて見方・考え方を説いていく。

常に具体的な文章を取り上げての説明は説得力がある。

文芸研の認識論については、今でも関連した書籍が出ているので、そちらを読んで頂きたい。

僕がまとめて語るというような不遜なことはしたくない。

 

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