挙手発表はよくないのか

Posted By taga on 2014年11月9日

最近、SNSの書き込みを見ていると、

挙手発表をしている授業そのものを否定するようなコメントが見られる。

 

それもまた、あまりにも短絡的。

挙手発表で何人かの子どもたちだけで授業が進められていくことは

確かに、一人一人の学びにならないことが多いだろう。

では、挙手―指名―発表という交流の仕方は、問題なのだろうか。

そんなことはない。

他人の発表を聞くことにも、意味がある。

自分が手を挙げて発表しなくったって、学びはあるのだ。

一部の子ども達を核として進んでいく授業もあっていい。

その一部の子どもたちが固定化され、

特定の子どもたちがいつも・・・という状態に問題がある。

 

協同学習さえしていれば、全ての子どもたちが等しく学んでいるのかと言うと、

それも、否、である。

そこには、教え合いではなく、一方的に「教えるー教えられる」いう関係が生まれやすい。

人に教えるのは、確かに最も学習の定着度・理解度が高いことだ。

しかし、いつも教える側が固定されていたら、その種の学びは

一部の子ども達だけのものになる。

 

僕が言いたいのは、

どんな学習方法であっても、功罪があり、

絶対的な方法などないということだ。

子どもから学ぶと、よく言われるが、

子どもの一人一人をしっかりと見つめ、理解しようとするかまえがなければ

どんな方法をとっても、穴だらけなのだ。

 

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