国語のスキルアップとして身に付けてほしい「10しるべ」 ②

Posted By taga on 2015年2月20日

② まとまった文章を書く機会を作る
「私は作文が苦手だ。」
「広報誌の文章、誰かに替わっていただけませんか?」
こういう言葉を出す教師は、初めから作文を避けています。
「多賀先生は書くのが得意だから、いいですね。」
はい。
僕は書くのが得意です。
優れた文章ではありませんが、書くことそのものは全く苦になりません。
 どうして書くのが得意なのか、分かりますか?
 それは、常にまとまった文章を書き続けているからです。
まとまった文章とは、SNSで数行気の利いたことを書きこむ程度のものではありません。
最低四百字詰め原稿用紙一枚程度の文章です。
 ブログは、もう五年以上も、毎日書いています。
書くことは習慣になっているのです。
 自ら書く場を設定しなければ、書くことは、自分の生活に位置づけられません。
「べつに『書くこと』なんて生活に位置づけなくてもいい」
という考え方の教師もいるでしょう。
ごもっともです。
そういう教師は、そもそも国語教育なんて考えてはいけないのです。
だって、子どもたちにたくさん書かせるのは、国語教育の大切な柱なのですから。
初めからその柱を否定する教師に、国語を教える資格はありません。

 それから、何か書くことを頼まれたら、締め切りを守ることです。
書くことの苦手な教師は、どうしても紀要や広報誌の原稿を頼まれたときに、後回しにしていきます。
どんどん締切が迫ってきて、ぎりぎりにならないと書きません。
書けないのではなくて、「書かない」のです。
「そのうち大地震でも起こらないかなあ」
とでも、思っているのでしょうか。
 ぎりぎりに書こうとするから、あせるし、必要な資料も探せません。
余裕なくして書くから、誤字脱字も増え、原稿の精度が落ちます。
 依頼された原稿は、すぐに書き始めること。これが文章上達のコツの一つです。

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