老犬

Posted By taga on 2015年6月29日

母親犬の方は、まもなく14年になる。
病気持ちで
長いこと患ったまま、ここまで生きてきた。

耳もほとんど聞こえないし、
光もかすかにしか感じていないようだ。

困るのは、僕以外の人に触らせなくなってきたこと。
かみついてくる。
僕が鼻元へ手を持っていくと、
ぺろぺろなめてきて、体を触らせる。
毛をすくのも、耳をそうじするのも、目やにをとるのも、
僕にしかさせなくなっている。

何日も家を空けることがあるので、
困ることだ。

生きるモノは、年老いていく、必ず。
いつかは命の火は消える。
最期のときが少しでも長くなることを祈るばかりだ。
しかし、同時に僕は命というものを学んでいるのでもあると思っている。

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