『大学では教えてくれない 一年を乗り切る学級づくり』

Posted By taga on 2018年2月21日

■ アマゾンで予約開始になった。 
この本は学級開きの本ではない。
現場で実際に先生の出会う課題をどうするのか。
この時代に教師として生き抜くために必要なことを書いた。
ここには、ハウツーやネタはほとんどない。
※ プロローグ 「夢の破れることがある」一部抜粋
「今の学校現場は、甘くありません。」と、僕は学生たちに語っています。
毎年、たくさんの先生方の相談にのっていますが、多くの若い先生方が苦しんでいます。
「バラ色の教師生活を送っているなどという人は一人もいません。」
とまで言うのは、言い過ぎかも知れませんが、数少ないと断言します。
だから、僕はこの本では、甘いことは書きません。
夢を持って現場に出たその日から、どんどん夢は壊れていきます。よほどいろいろな人間に恵まれることでもないと、苦しみの連続です。
例えば、心許せる同僚、面倒見の良い先輩、おおらかな管理職、素直な子ども達、強力的な保護者等ですね。そういう方たちにめぐまれない限り、いきなり、大きな壁にぶち当たるのです。
■ 初任者が直面する学校現場の現状は、次のようなものです。
 1 話を聞いてくれない子どもたち 
 2 保護者は優しくない
 3 教室の「あの子」の存在感
 4 同僚(先輩)も時には敵と化す
 5 忙しくて何をしているか分からなくなる
これらは、ほぼ同時に起こると言って良いでしょう。落ち着いて一つ一つにじっくりと対応することなんてできません。
そして、その中でくたくたに疲れていきます。
 若い人たちばかりではありません。一般教員が精神疾患で休職する率は、およそ0.6%です。15人に一人は精神を病んで、ほとんどが鬱ですが、休職するということです。各校に二人くらいは毎年のようにそういう先生が出てくるということです。
 そういう世界で生き抜いていくには、覚悟だけではどうにもなりません。真面目さだけでも通じないのです。実際、休職する先生のほとんどは真面目な方なのですから。
 このような現状を踏まえて、そこを乗り切るにはどうしたら良いのかということを考えて、本著を記しました。新卒三年までの先生方に乗り切り方を伝授したつもりですが、中堅の先生もご自分を振り返るというおつもりで読んでくだされば、きっと意義のあることがいくつか見つかると思います。

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