お説教35分間

Posted By taga on 2011年10月31日

子どもたちのサッカーで、どうも好き勝手に自分の都合のよいルールで進める子どもが出てきたので、

一時間目の体育のときに、学年の男子全員でサッカーをさせた。

遊び方を教えておかないと、うまく遊べない。

昔なら放っておいてトラぶってから話し合った。

今は、そうすると、子どもたちがバラバラになってしまう。

 

「オフサイドというルールがサッカーにはあるけれど、

君たちが遊ぶときは、なしにした方がいい。どの学年でもオフサイドなんて使っていない。

審判が別にいて判定しないと、ぜったいに できないことだからね。」

 

遊びのためのルール、

どこの学年でも定着しているルールで遊ばせる。

 

本当は遊びにここまで口を出すべきではない。

でも、必要だと判断した。

 

ゲームが終わった後、子どもたちに「ノーサイド」の話をした。

「終わったら、そのことについて文句を言わないのが、スポーツでは大事だよ。」

 

職員室にもどり、着替えて教室に行ったら、

どつきあいの大げんかが始まっていた。

周りでは何人かの子どもたちが泣いている。

 

いろいろ聞いていると、結局、

誰が点を入れたから負けただとか、

白組はずるいだとか、

そういうたぐいのことだった。

 

友達のけんかを止めようと間に入って殴られた子どももいた。

とばっちり。

 

2時間目のほとんどは、お説教に変わった。

 

ただ、僕はこれを崩れだとはとらえていない。

なんか1学期よりも生き生きしている気がする。

こういうことがあって、次にどこに向かうかが大事で、

みんながお利口ちゃんで、こんなことの全くないことの方が、怖い。

 

終わりの会で、一人の子どもが手を挙げた。

「みんな、あんなことでけんかなんかしていたら、

クラスの雰囲気が悪くなるから、やめて下さい。」

 

もう一人が

また違った言葉で同じようなことを提案する。

 

最後に、僕は、一言だけ。

「先生からは、もう何も言いません。

この子達が代わりに言ってくれたから。」

 

 

 

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