「その人の前に出ると・・・」

Posted By taga on 2023年4月1日

僕は若い頃、生意気で理屈垂れで
人を見下しているところがあって、
子どもたちとはまあよくやっていても、
職員室では問題児だったと思う。
それがなんとかやって来られたのは、
この人の前だと素直にならざるを得ない
という先輩がいたからだと思う。

田久保先生。
同じ学校で僕と何度も学年をご一緒させていただいた。
しょっちゅう飲みに行って、午前様で学校へー。
いつも言われていたことは、
「あんたは、人を認めない」
ということだった。
その当時は、
「あんな子どものことを考えない輩に人格なんて認めない」
と思っていた。
今は、その言葉の意味がよく分かる。

次に、尊師岡田崇先生。
月に一度の例会でお目にかかって
そのお人柄にふれるだけで、
心が洗われて、次の一か月への力になった。
今日、僕の教育に説得力があるとしたら、
岡田先生の言葉を踏襲しているからだと思う。
「よく子ども理解と言うやろ。違うんや。子どもは小さな人間やで。人間理解なんや。」
という言葉を聞いた場所と共に今でも心に刻んでいる。

そして、私学の大先輩、大石先生。
僕に作文教育と絵本の世界を広げて見せてくださった。
阪神大震災のときに、おっしゃった
「多賀さん、作文やで」
の言葉を忘れることはない。
僕はとんでもないやんちゃ坊主だったけれども、
「この人たちの前に出たら素直になれる」
という方を持てたことが、
ここまでやれた要因だと思っている。

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