言葉掛け①

Posted By taga on 2023年8月29日

 言葉はかけるものです。
 「かける」という言葉には、覆いかぶせるようなニュアンスがあります。
「ふとんをかける」
「餡をかける」
「お湯をかける」
等、ふんわりとしていて、力や重さを感じません。
「かける」相手への思いやりが感じられます。
 言葉がけも同じで、言葉をかける相手への思いがなくては、かけられるものではありません。
どこか、そうっとかけたり、ふんわりとかけたりするような気持ちがあってこその「言葉がけ」なんです。
 言葉がけでは、かけるタイミングが重要です。
タイミングが合うと、言葉はすうっと子どもの心にしみわたるように入っていきます。

 子どもをディスカウントする言葉があります。
「今日は、がんばったね。」
の「今日は」の「は」がよくないんです。
言われた子どもの中には、「自分は普段はがんばってないと思われてるんだな」と感じる子どももいるでしょう。
褒めたつもりが、その子を否定することになってしまうんです。
 ふつうに「がんばったね」とだけ伝えればいいんですよ。
 同じような言葉に
「またやったの」
という言葉があります。
この「また」と言う言葉には、悪魔のように子どものやる気をそいでしまう響きがあるんですね。
「また・・・」と言われて、やる気の出るわけがありません。

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