命について深く考えよう その2

Posted By taga on 2014年2月16日

■ いじめ自殺事件のようなことは、全て、最後には芥川龍之介の「藪の中」です。

「藪の中」、ご存知ですか。

黒澤明が、「羅生門」という映画にして、世界的に有名になりましたが、

原作は芥川龍之介です。

夫婦が盗賊に襲われて、妻がレイプされ、夫は盗賊に殺害されます。

そのお白洲のさばきにおいて、盗賊は、妻に夫を殺してくれと頼まれたと主張します。

妻は、盗賊が非道にも夫を殺したと主張します。

そして、憑依された霊媒者が、夫の立場を語ると、また、違う話になっている。

いったい何が本当なのか、藪の中である、という話です。

人は、結局本当のことは言わないものだと、芥川龍之介は語りたかったんですね。

みんな少しずつ自分に都合の良いような話にしてしまいます。

だから、いじめ自殺に関する事実の検証は無理なんです。

では、何を学ぶべきかというと、子どもは、人間は、ぎりぎりまで追いつめられると、

自死を選んでしまうということなんですよ。

追い詰めないために、追い詰められた子どもをつかむために、

考えておきましょうという話です。

 

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