こだわりって何だろうか-教室の「あの子」⑨-

Posted By taga on 2015年1月5日

人はみな、こだわりがある。
でも、それが障碍とまで言われるのは、
「程度による」わけだ。
程度というのは、人によって変わるもの。
環境によっても変わる。

「問題のあるこだわりです」という線は、はっきりしていない。
だからこそ、グレーゾーンって、呼ばれるのだが。

こだわりとは、執着のことだ。

○ まず、何かの作業を始めたときに、
時間が来たからとか、終わりだとか言って、作業を終わらせようとしたときに、
簡単に割り切って止めることができない。
そういう子どもって、けっこうたくさんいる。
これは、集団行動をとるときには、やっかいな性質だ。
なにしろ、学校というところは、子ども一人一人のペースには合わせられないところだから。
「集団行動」という名の下に、多くの子どもたちのお尻を叩いて、せかせる。
この切り替えのできない子どもたちが叱られるということになる。

○ 一つの言葉や表現に引っ掛かると、立ち止まって、そこから先へ進めない子どもがいる、
こういう場合は、学習の大きな妨げになる。
文章を読んでいるときに、止まってしまい、読み進められなくなる。
こういう子どもは、テストでは、実力が出しにくい。

○ 自分の手順を崩せない子どもがいます。
必要に応じてスピードアップしてほしいのに、それができない。
急ぐという感覚がないのだ。
そして、先生は「早くしなさい」「放っていくぞ」等と言う。
それを見た子どもたちから「のろま」や「ぐず」とののしられて、
いじめの要因にもなる。
急がせるよりも、周りが待つ努力をさせるべきだ。

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