切れやすい子ども-教室の「あの子」⑩-

Posted By taga on 2015年1月6日

切れやすい子どもは、たいてい突然切れて暴れるのではない。
ほとんどの場合、直前に警戒信号のようなものを出している。
表情がゆがんだり、貧乏ゆすりをしたり、目が泳いだり、爪をかんだり、
こぶしを握りしめたり・・・。

そういう兆候が見られたとき、周りが対応を考えられれば、切れずにすむこともある。

何人かで一人の子どもを攻撃し始めたとき、ある女の子が
「みんな、それ以上やったら、**くん、切れちゃうよ。」
と言って、それで収まったことがある。
子どもたちの中で融和的理解が生まれると、このような考えの子どもが出てきて、
その考えが学級に広まっていくのだ。
教室をどう融和的に持っていくか。
ふだんの学級づくりと大きく関わってくる。

 切れやすい子どもは、「凶暴」だとか「怖い子」だとかのマイナスレッテルを貼られやすい。
それを打ち破るには、子どもの良いところを見つけては褒めるということの繰り返しを
根気よく続けるしかないのかも知れない。
これは、切れる子どもだけではなくて、
偏った見方をされる全ての子どもに対する手だての一つになる。

子どもたちは全員、優しい面を持っている。
学校ではそれを出せなくても、家では出すかも知れない。
スポーツが得意だとか、力が強いだとかいうことも、凶暴な子どもを
別の角度から見つめられる観点になる。
 そういうことを一つ一つ取り上げて、教室で語ったり、通信に書いて保護者にも示したりすることで、
子どもを認めていくのである。
そうすると、その子に対する考え方が少しずつ変わっていく。

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