親力 30 叱る力

Posted By taga on 2022年3月10日

⑩ 叱る力
 叱ることは、親に必要な力だと思います。
「叱る」は、「怒る」とは全く違った概念です。
多くの親は、子どもの問題行動に出会ったら、かっとなって怒ります。怒っているうちに、どんどん自分でエスカレートしてしまう人もいます。怒るというのは、感情を子どもにぶつけているだけの行為なのです。
子どもはそれに対して、黙って服従するか、反発してケンカになるか、どちらかを選ぶしかできません。
黙って服従する場合は、親の言葉は耳には届いていても、心までには届きません。心に蓋をして、黙って台風の通り過ぎるのを待っているような状態になります。親に反発する気持ちがあっても、反論しません。親と子どもという圧倒的な力関係においての相手からの怒りの言葉ですから、従わざるを得ないのです。
反発してケンカになる場合は、だいたい自分の言い分を聞いてもらえないで、ただ怒られただけという場合に生じます。親の権威でねじ伏せられる間はそれで通用しますが、子どもが大きくなってきて、力関係が交代するようになってくると、もう通じません。親はパワーでねじふせる解決法を示してきたのだから、子どもも同じようにすることでしょう。
いずれの場合でも。子どもが自分で問題行動をふり返り、反省する機会は持てなくなります。
つまり、怒ってしまったら、教育にはならないということなのです。
叱ることができるようになりたいものです。叱ることには、ステップがあると思っています。

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