働き方改革?

Posted By taga on 2022年9月29日

優秀な人材が集まらなくなってきていると言われる
学校の教師。
最大の要因は、働き方うんぬんよりも、
仕事の量と質が、給料に見合っていないということにつきる。
そう思うのです。

世界との比較でみると、
教員の給与は、第15位。
それほど低いものではありません。
ただし、仕事の量と内容が決定的に違っています。
海外の多くは、家庭教育と社会教育と学校教育とで
役割ははっきりと仕分けられていて、
教員の仕事は限定されています。

また、一般的に言っても教員の平均収入は
全国平均の上にあります。
だから、
「高い給料もらっておいて、文句言うな」
となるのかも知れません。
でも、他の職種に比べて、
圧倒的に、時間をとられてしまう仕事です。
例えば、お昼休みというのは、一般企業では、完全に食事と休憩の時間です。
教員は、給食指導しています。
昼休みも、子どもの相談にのったり、子どもと共に過ごしたりすることが
真面目な教員ほど多いのです。

アメリカでは、休み時間は教員と子どもが離れています。
ボランティアの方が子どもたちの様子を観察しています。
放課後の子どもたちの言動に学校が責任を負うということはありません。
日本はそうでないところに良さがあって、
子どもたちと全面的に付き合っていくところが「やりがい」にもつながっています。

今の若い人たちの考え方は、そんなにべったりと子どもとの時間を作ることには向きません。
「自分の時間」というものを大切にします。
そういう考え方の人たちにとっては、
学校と言うところは、職場として不適切なものと映るのかも知れません。
自分の時間がとれて、仕事にはある時間集中して取り組めば良い、
教員の仕事はそういう理想像からはほど遠いものでしょう。

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