知らないことは意地悪になる

Posted By taga on 2022年10月11日

「知らないことは、意地悪になる」
僕はこのことを子どもたちに言い続けてきた。
今から三十年以上も前に頂いた見知らぬ方からのお手紙。
「はじめてお便り申し上げます。
私は障碍を持った12歳の男の子の母親です。
私の息子は生まれつき、きちんと他の子どもたちのように話せません。
ときどき大声を出したり、アウアウという声も出します。
 それでもなんとか中学生になったので、自分の力で学校(養護学校へ通っております)へ通わせようとし始めました。
芦屋駅までは私と一緒にまいります。そこで、自分で切符を買い、電車に乗って住吉駅までまいります。
私は離れた所にいながら、ずうっとついていっています。
あの子が人様に迷惑をかけないだろうか、ああいう子だから、人に笑われたりしないだろうか、と気になってじいっと離れた所から見つめております。
 先日、お宅の学校(甲南小学校。)の三年生ぐらいの子どもたちが、うちの子を指差して笑っていました。
私は胸が潰れるようなつらい気持ちになりました。
あの子がいったいどんな悪いことをしたのでしょぅか。ただ変だというだけで笑われている子どもを見るのはとても悲しいものがあります。
あの子たちはうちの子どもがにたにた笑いながら、どんなに一生懸命に生きているのか知らないのでしょう。
 どうか、子どもたちに、そのことを教えてやってほしいと思います。そして、笑われている子どもには親がいて、とても苦しい思いをしているということもー。
よろしくお願いします。」

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