Posted By taga on 2023年9月8日
「うちの子がいじめしてるって聞いたら、教えてね。お互いに言おうね。」
なんて親同士で言っていても、本当にいじめを知っても、まず言ってもらえないと思った方がいいでしょう。
仲良しのお母さんの子どもが、自分の子どもをいじめていると分かった時に、
悲惨ないじめでもないときは、みなさんならおっしゃいますか?
子どもが「絶対に言わないで」と言ったら、言なおさらえませんよね。
学校の先生だって、よほどいじめの確信があるというときにしか、言えないんですよ、ふつうの先生はね。
では、我が子がいじめられていると気付けるには、どうしたら良いのかというと、子どもを毎日ちゃんと見ることです。
きちんと声掛けして、挨拶して、そのときの反応や表情を、毎日つかんでおくことです。
毎日見ているから、おかしなときに気付けるんです。
そして、おかしいなと感じたときは子どもと話すのですが、子どもが話したがらないときは、無理に話させようとしないほうがいい。
いじめというものは、心を強烈に痛めつけるので、話すだけでも苦痛になるのですから。
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Posted By taga on 2023年9月7日
トラチャンという言葉があります。
「トラブル・チャンス」の略です。
トラブルは子どもを育てるチャンスなんですよ。
なんのトラブルもなく育った子どもなんて、本当に幸せになれると思いますか?
世の中に出たら、挫折もあるんです。
世間にはいろんな人間がいて、みんながまともなことをしてくれるわけではないのですから。
子どもが学校でトラブったとき、すぐに学校にクレームつけにいき、相手に謝らせたら、それで解決するのでしょうか。
泣き寝入りしろと言っているのではなく、親として、冷静に考えてみましょうと言っているんです。
いじめっ子を作るのは、その子の親ごさんだと思っています。
親が博愛主義で、他人を心から大切にするような人だったら、子どもがいじめっ子になることは、まずあり得ません。
ただし、親や家庭のコンディションが悪い時には、子どもはストレスをため込んで、友達に意地悪をしてしまうことはあります。
「こんな子どもがそんなことしたの?」
と思ったときは、お母さんが忙しかったり、ご病気だったり、ご夫婦の関係が悪くなっていたりしていることが多かったですね。
子どもがいじめをしたら、ご自分に原因があると思った方がいいですね。
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Posted By taga on 2023年9月6日
僕はいじめを絶対に許さないという信念で教師をしていました。
それでも、
「お前のクラスは絶対にいじめをなしにできたと言えるか?」
と聞かれたら、全くその自信はありません。
いじめに気付くというのは、本当に難しいことなんです。
「僕のクラスではいじめなんか絶対にありません」
と豪語する先生がいたけれども、こういう先生はいじめに全く気付かないおバカさんか、いじめを隠蔽している方かのどちらかです。
いじめは、いつでもどこでも、どんな先生のクラスにだって起こりうるものなんですよ。
ケンカといじめは、区別しなければなりません。
なぜなら、ケンカは子どもにとって必要なものだからです。
いじめを恐れるあまり、ケンカまで必要以上に制止するのはよくありません。
ケンカから子どもが学ぶことはたくさんあります。
どのくらいやったら、日地が傷つくのかということも学びます。
「うちの子は、ケンカしたことはありません。」
と、自慢げにおっしゃる保護者の方がおられましたが、それを聞いた時に、
「それは怖いですねえ。先々、心配です。」
と言ってしまい、その方には嫌われてしまいました。
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Posted By taga on 2023年9月5日
「為せば成る」は、上杉鷹山の有名な言葉です。
教育関係で時々使われます。
この言葉は正しいのでしょうか?
「為せば」というのは「何かをすれば」という意味で、「成せばなる」は「やったらできる」と言う意味です。
よく言いますよね、「やったらできるんだ」とね。
努力すれば報われるということです。
為してもばなりません。
がんばって努力したら、必ず素晴らしい結果を伴うとは限らないんです。
60点平均の中学生が、二週間死に物狂いで勉強したら、必ず平均80点以上になりますか?多くは、ならないでしょうね。
為せばならないのです。
努力したら報われるという考えそのものが間違っているんです。
努力して、できなかった。結果が悪かった。
そういう自分を見つめ直したら、
「ああ、私はがんばってもできないんだ」
と落ち込み、それが無気力へつながることもあるでしょう。
価値観を「報われること」にしか持っていない限り、結果が悪かったら、がんばったことが無駄になったように思ってしまいます。
だから、がんばったときに、結果を大事にするのではなく、がんばっていた過程、プロセスを認めて、その子にとって意味のあるものにしましょうということなのです。
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Posted By taga on 2023年9月4日
スマホをあまりいじらない子どものことを「やる気がない」とは言いません。
でも、実際のところ、スマホでラインしたりモバゲーしたりYouTube見たりすることには、やる気の子どもが多いものです。
テレビばかり見て勉強しないというのだって、テレビ観るのにはやる気満々なのです。
今の世の中、勉強よりも面白いことがたくさんあります。
勉強なんて、面白くないんですよ。
高学年になっても勉強が面白いなんていう子どもは、わずかです。
ところが、幼稚園や低学年では、勉強が面白いという子どもはたくさんいるんですよ。
何をしても叱られる。ちょっとしたことで叱られる。
そんなことばかり続いたら、何してもどうせ叱られるんだから…と、やる気をなくしていきます。
人間は、自分のしていることが、次の結果に良い影響をもたらすという期待を持つと、意欲が生じるんです。
いくらやってもダメだという経験を繰り返させると、だんだん「どうせ僕は…」とか「やったって仕方ない」という思いが強くなっていき、意欲がどんどん削がれていくんです。
「うちの子、やる気がないんです」と言う前に、やる気をなくさせてしまっていないかと、自分をふり返ってほしいものです。
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Posted By taga on 2023年9月3日
やる気って何でしょう。
意欲とも言えますね。だいたい大人は、子どもに対してやる気のなくなるような教育を繰り返しておいて
「うちの子はやる気がないんです。どうしたらいいんでしょうか。」
と言います。
子どものやる気を奪っているのは大人です。
子どもは生まれたときは、やる気満々です。
やる気のない赤ちゃんなんて見たことがありますか?
無気力な赤ちゃんもいないでしょう。
赤ちゃんは生きるエネルギーに満ち溢れている。
それが成長するにつれてだんだんやる気がなくなっていくんです。
大人がそうしているんですよ。
小学生以上で、おうちの方が「うちの子、やる気がなくて…」というときは、ほぼ100%、勉強しないという意味ですね。
親が子供にさせたいことを子どもがしてくれないときに、「やる気がない」って言うんです。
勉強には熱心に取り組まないが、ゲームにはずっと集中している、そんな子、多いでしょ?
それって、ゲームにはやる気満々ということですよね?
子どもは自分の好きな事にはやる気満々なんですよ。
つまり、大人の願う特定のジャンルについてだけ、やる気のあるなしを考えているんです。
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Posted By taga on 2023年8月31日
「いいんだよ」
「いいねえ」
という言葉は、ヒーリング、癒しの言葉です。
僕はよくおうちの方に
「原因をさぐって反省しても、前には進めないですよ」
と話します。大切なのは、次の一歩をどう踏み出すのかということです。
原因を探ったら改善できますか?
人間関係では難しいですよ。
自分の力ではどうにもならないことって、あるじゃないですか。
「いいんだよ」
っていい言葉ですよね。
失敗してもいいんだよ。
友達から離れてもいいんだよ。
やり直せばいいんだよ。
ほら、なんにでも使えるでしょ。便利な言葉なんです。
「友達には、優しくしなさい!」
って、強く言う方がいます。
その言い方が優しくありません。
「優しく…」というならば、優しい言い方で伝えないと、子どもの心にひびきませんよ。
DVの方を別として、赤ちゃんに言葉をぶつける親はいないですよね。
みなさん、優しく言葉掛けをされるでしょう。
赤ちゃんはその言葉の優しい響きに安心してリラックスできるんです。
優しさというものは、伝染していくんです。
優しい言葉を使っている方の周りには、優しい言葉を使う方が増えてきます。
子どもに優しい人にと願うならば、ご自身が優しく語り掛けることです。
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Posted By taga on 2023年8月30日
「こんなこともわからないの?」
よく使う言葉ですが、「こんなことも…」という言葉には、相手を蔑むニュアンスが含まれています。
「こんなことも分からないの?」って。
子どもは分からないことで、けっこう辛い思いをしているんです。
悲しくて辛いんですよ、みんなが分かっていることを自分が分からないんだと思ったら。
その子に「こんなことも…」だなんて、ひどい言葉でしょ。
もしも言っていたら、子どもをストロークする言葉に変えましょう。
「いいじゃないの。ちょっと休憩して気分変えてみようか」
とか
「うーん。この問題は難しいねえ。」
といった言葉に変えてみましょう。
「さっさとやりなさい。」
「早くしなさい。」
という言葉はよく使いますよね。
親や教師など大人たちは、自分が時間に追われているから、さっさと行動しない子どもに対してイラっとして、
子どものお尻を叩くんですよ。
子ども軽視の典型的な言葉です。
ゆっくりじっくりタイプの子どもには、ゆっくりでないと成果はあがりません。
朝のでかけるときに用意がなかなかできずに時間が迫ってくる、言いたくなりますよね「早くしなさい」って。
だったら、手助けして一緒にやればいいんです。
時間をあせっているのは大人の方だという自覚を持たれた方がいいと思いますよ。
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Posted By taga on 2023年8月29日
言葉はかけるものです。
「かける」という言葉には、覆いかぶせるようなニュアンスがあります。
「ふとんをかける」
「餡をかける」
「お湯をかける」
等、ふんわりとしていて、力や重さを感じません。
「かける」相手への思いやりが感じられます。
言葉がけも同じで、言葉をかける相手への思いがなくては、かけられるものではありません。
どこか、そうっとかけたり、ふんわりとかけたりするような気持ちがあってこその「言葉がけ」なんです。
言葉がけでは、かけるタイミングが重要です。
タイミングが合うと、言葉はすうっと子どもの心にしみわたるように入っていきます。
子どもをディスカウントする言葉があります。
「今日は、がんばったね。」
の「今日は」の「は」がよくないんです。
言われた子どもの中には、「自分は普段はがんばってないと思われてるんだな」と感じる子どももいるでしょう。
褒めたつもりが、その子を否定することになってしまうんです。
ふつうに「がんばったね」とだけ伝えればいいんですよ。
同じような言葉に
「またやったの」
という言葉があります。
この「また」と言う言葉には、悪魔のように子どものやる気をそいでしまう響きがあるんですね。
「また・・・」と言われて、やる気の出るわけがありません。
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Posted By taga on 2023年8月28日
高学年から中学生にかけて、何が一番大事かとたずねたら、「友達」がトップに来るんです。
おうちの方も友達プレッシャーをかけます。
子どもが友達と仲良くしているか、気になって仕方ないですからね。
そして、我が子に友達がいない状態があると、心配でたまらなくなるんですよ。
考えてみて下さい。
友達なんて、人生でそんなにたくさんいないんですよ。
小学校のときの友達で、いまだに深いつきあいのある人なんて、少数なんです。
学校の先生も「友達を大切にしろ」と言います。
子どもにとって、「友達プレッシャーは、しんどいと思いますよ。
思春期の子どもたちは、仲間から自分がどう見られているかが、気になって仕方ないんです。
それをピア・プレッシャーと呼びます。
昔からあったのですが、今の子どもたちは孤独に耐えれないし、辛抱ができないから、よけいにこのプレッシャーがこたえるんです。
やってはいけないことは、みんな分かっているんです。
だのに、やめられないから、ものすごいストレスになります。
そんな子どもたちに
「あなたは自分の信じたことをやりなさい」
「人のことは気にしないでやれ」
と言ったって、
「それができるくらいなら、苦労しないわ。」
「大人はわかってくれない」
と思うだけなんですよ。
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