親力 28 褒めることの功罪

Posted By taga on 2022年3月8日

※ 褒めることの功罪
 ここで、褒めることの功罪についてまとめてみましょう。
まずは、良いところから。
・子どもは褒められることによって、前向きになれます。なんでもやってみようとします。そして、その行為ややる気をさらに褒められることで、意欲が加速されます。「豚もおだてりゃ木に登る」ではないですが、実現不可能に思えたことまで、到達してしまえるかも知れません。
 褒めるという行為は、子どもたちを大きく前向きにさせるのです。
・親が子どもを褒めてばかりいるということは、我が子の良いところばかりを見ているということです。親自身にとってもそれは気分の良いことで、家庭が楽しくなります。誉め言葉が並ぶということは、家族のムードが明るく楽しくなる要素となります。
 つまり、褒められている子どもの成長のみならず、褒めている親や家族にとっても好影響を与えるということです。

 次に、悪い点について。
・褒めてばかりいると、褒められなければ「つまらない」とモチベーションを落としてしまうことになります。学校へ行っても、社会に出ても、そんなに自分のことを褒めてくれる人たちばかりではありません。むしろ、否定する人たちの方が多いかも知れません。そうすると、褒められてばかりで育った人たちは、自分を否定されたという気持ちを強く持って、生活そのものがしんどくなります。
 それがひどくなってくると、鬱になってしまうのです。
 ところが、褒められてばかりで育って、いろいろな事情から周囲の評価が得られなくなっても、高いモチベーションを維持できる人たちがいます。その人たちの多くは、ルールを守るという規範意識の根付いた人たちです。
 褒めることばかりではなく、ルールを守るという規範意識を育てる必要性があるということです。

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